2021年9月28日(火) KEN FOLLETT 『EYE OF THE NEEDLE 』を読む

第二次大戦下、英国で暗躍するドイツ人スパイを描いた小説。細身の短剣の名手、スパイフェイバーがあの手この手で英国警察の手を逃れていく。機密情報を得たフェイバーは小船で英国脱出を試みるが、暴風雨の影響で離れ小島に漂着してしまう。 その島には半身不随の灯台主、デイヴィッドとその妻、ルーシー、子供のジョーが住んでいた。フェイバーは一家の世話になりながら再度英国脱出を画策するが、心ならずもルーシーと恋に落ちてしまう。元英国空軍のパイロットだったデイヴィッドはフェイバーの秘密を嗅ぎ付け、フェイバーと殺し合いをする。その結果、デイヴィッドはフェイバーに殺され、ルーシーもそのことに気づいてしまう。ルーシーとジョーはフェイバーの手を逃れるが、フェイバーは2人に迫ってくる。 最後のルーシーとフェイバーのやり合いは見どころである。ゾクゾクする小説なので、是非、皆様にもおすすめします。 私は原書で読みましたが、邦訳も出ています。 原書 東京ブックランド 1280円+税 邦訳 『針の眼』 創元推理文庫 戸田裕之訳 1300円+税