2022年2月6日(日) 高野秀行 『間違う力』を読む
著者が言うところの『間違う力』の①他人のやらないことは無意味でもやる②長期スパンで物事を考えない③合理的に奇跡を狙う④他人の非常識な言い分を聞く⑤身近にあるものを無理やりでも利用する⑥怪しい人にはついていく⑦過ぎたるは及ばざるよりずっといい⑧ラクをするためには努力を惜しまない⑨奇襲に頼る⑩一流より二流をめざすの10項目の信条を解説した本。「人の行かないところへ行き、人のやらないことをやり、それを面白おかしく書く」というモットーで二十年以上やってきた著者の分かりやすい文章でぐいぐい先まで読めてしまう。独特の生き方をしたい人にはオススメの本である。最後にこの本から興味深い箇所を抜粋しておく。「ほかの章の繰り返しになるが、どの世界もやったもの勝ちである。いくら猛練習を積んでも絶対に試合に出ない野球選手に価値はない。一流の素材より、二流のプロのほうがずっとマシである。最初から一流でなく二流をめざすべきとはそういう意味で、自分に言い聞かせているのである。」
角川新書 800円+税
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